香港HSBCの口座開設方法と体験談(プレミア口座)
こんばんは、シマです。
今回は、新しい優位性が見つかったので、そこを攻めるために香港まで旅行して、HSBCの個人口座(プレミアム口座)を開設してきました。
2017年の開設方法がネット上で見当たらなかったので、これから口座開設したい人に向けて、記事にしました。
HSBCは開設のハードルはやや高いものの、主に国際送金のハブとして、そして為替両替の手段として使うと、そこそこいい感じで使えるのでオススメです。
余談ですが、パナマ文書流出から、1年。
グローバルな金融規制(主にOECD加盟国)およびマネーロンダリング防止策の強化が実行に移され、海外銀行口座や海外法人設立が年々難しくなってきました。
海外口座や海外法人が必要な人はできるだけ早く着手すると良いでしょう。
では、HSBC個人口座開設のメリットや手順、注意点などを見ていきましょう。
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HSBC個人口座開設のメリット
一般的に言われる主なメリットは下記の4点です。
- 低コストで為替両替できる
- 低コストで海外送金ができる
- HSBCデビットカードで世界中どこからでも現地の通貨を出金できる
- 豊富な投資信託や理財商品を購入できる
低コストで海外送金できる/低コストで為替両替ができる
HSBCはグローバルな外資系銀行なので、マルチマネー口座内で、複数の通貨間でお金を振り分けることができます。
海外両替手数料については、HSBC香港のウェブサイトに譲るとして、為替両替手数料がリーズナブルなので、比較的使い勝手が良いです。中国人民元が扱えるのもHSBC香港が役に立つポイントですね。
とは言え通貨によりますが、日本でより安く両替する方法もあります。
1000万円以上の高額海外送金でも手数料を一万円以下に抑える秘密の方法
また、海外送金手数料は日本に比べて安いので、マイナー通貨が必要な場合など、HSBC香港を経由させたほうがお得なケースは存在します。
自分は日本では基本的に手に入らない中国人民元の調達に使います。
HSBCデビットカードで世界中どこからでも現地の通貨を出金できる
口座内にある通貨(たとえば米ドル)を預金しておくと、各国の銀行ATMから、その時点の為替レートで変換された額の通貨を引き出すことができます。
これは海外出張や海外旅行のときくらいにしか役に立ちませんが、空港内の両替所に並んだりする手間はなくなりますし、手数料的にも悪くはないです。(最安とも言えませんが。)
世界中を移動する人であれば、1枚カードを財布に忍ばせておくだけで、概ねどの現地通貨調達も事足りるでしょう。
豊富な金融商品、理財商品を購入できる
HSBC香港の売りとして、日本では購入できない金融商品、理財商品を購入できる点が挙げられます。
理財商品といえば、よく中国本土でバブル崩壊のきっかけとして騒がれた(日本人にとって見れば)「怪しい」金融商品です。いわゆるファンドだと思ってもらえれば構いません。
HSBC香港はプレミア口座を開設すると、担当のアカウントマネージャーが付き、資産運用の方法の相談や各種手続きの方法など、様々な相談をおこなうことができます。
しかし、このサイトに来てくださる訪問者の想定レベルからすると、この項目は不要でしょう。
自分で勉強し、優位性を獲得し、マーケットでリターンを抜く。
これこそが重要なわけです。
・日本では購入できない金融商品を割安の手数料で購入できる(これに関しては、HSBC行員の方自身がPRされておりました笑:詳細は後述するおススメサイト等を参照してください。
・投資益に対する税金がゼロ:有名な話ですが、香港では預金の利子に対する課税、株や投資信託などの金融商品の売買益への課税もされません(日本での確定申告は必要ですが)。
*何人かの専門家の意見を聞きましたが、HSBCは日本の当局・金融機関との距離間は比較的近いので、贈与・相続税等を節税するためにHSBC個人口座を用いることは現実的ではないようです。
香港HSBCで個人口座を開設する方法
まず、大前提として、香港は中国語と英語が公用語の国です。
したがって、このどちらかがコミュニケーションできることが口座開設の最低条件です。なおかつ、口座開設の目的を伝えたり、相手の質問に答えたりすることが必要となります。
また、私の担当者に聞いたところ、数年前は許容されていた通訳、現地仲介人の同席は現在認められておらず、本人が現地の言葉を話し、口座開設をする必要があります。
口座開設にあたっての最重要事項
大前提として、HSBCの支店に足を運び、窓口の担当バンカーに初めに聞かれることがあります。
「なぜHSBCの口座が必要なのですか?」
逆の立場で考えてみましょう。(担当アカウントマネージャーからあとから聞いた話をもとにした体験談です。)
バンカー:「(あ、また旅行か出張で来た日本人だ!日本人は英語すら話せないし、利用頻度も少ない、おまけに書類不備もあるから門前払いしよっと)」
日本人:「 すみません、口座開設しに来ました・・・」
バンカー:「Hi, (よし、激詰めするか)」
一番重要なのは、「なぜ口座開設が必要なのか?」という点を端的にHSBC担当バンカーに伝えることです。ここが伝えられないと、「口座開設はお断りします」と言われ、ゲームオーバーになります。
笑い事ではなく、このようなケースは非常に多いとのことです。
あなたの、口座開設の本当の目的を伝えれば大丈夫です。
HSBCのバンカーが聞きたい模範解答を載せておきます。(私が使った文言です)
「長年日本の銀行で金融商品を購入し運用してきたが、日本は為替両替手数料も金融商品のも非常に高い。低コストで資産運用、投資、外貨両替などが可能なHSBCで口座を開いて活用したい。」
このように伝えると、はじめは高圧的な態度だったバンカーが真剣に変わったのが面白かったです。
それも当然で、銀行側からしたら手数料をたくさん落としてくれる顧客がほしいわけで、そこをうまく訴求すればいいわけですね。
言ってはいけないこととしては、
「日本は税金が高いが、香港は税金が安い」
マネーロンダリングを少しでも疑われる言動は避けましょう。
まとめると、下の通りです。ここをうまく突いてください。
- 資産が多いと思われる日本人に口座を利用してもらい、手数料をたくさん落としてほしい
- マネーロンダリングなど、違法な活動につながるリスクは排除したい
ちなみに、HSBCは2012年にマネーロンダリング関連で20億ドル弱の罰金をアメリカに支払っています。
口座開設の必要書類
下記の通りです。
- パスポート
- 英文の住所証明書
- マイナンバーカード/マイナンバー通知カード原本
- 現金
ひとつずつ見ていきましょう。
パスポート:言わずもがな必携。
英文の住所証明書:
一番良いのは、Bank referenceですが、日本の銀行で発行してくれるところは元CitiバンクのSMBCプレスティアくらいで、メガバンクは上席に問い合わせても、出せないとのこと。基本的には日本では簡単に入手できません。
国際運転免許証の取得が一番簡単です。各運転免許センターで当日取得が可能です。
また、念のため、日本の銀行の英文残高証明書を持っていくと、より良いです。
マイナンバーカード/マイナンバー通知カード原本:
2017年からは、それに記載があるTIN(Tax Identification Number)が口座開設に必要となりました。忘れずに持参しましょう。なお、日本で住んでいる限り、日本での確定申告が必要です。
現金:口座開設後、入金が必要です。自分は30万円depositしましたが、いくらでも構いません。円入金、ドル入金、香港ドル入金、中国元入金、どれでも大丈夫です。
HSBCの口座の種類
非居住外国人が作れる口座は下記の二つです。
HSBCプレミア
残高100万香港ドル(約1500万円)が必要。担当アカウントマネージャーがつき、専用フロア、ラウンジが利用できます。
HSBCアドバンス
残高20万香港ドル(約300万円)が必要。
どちらの口座でも作り方に変わりはありません。私はプレミア口座を作りました。
HSBCがないと取れないような優位性はめったに見つかりませんが、もし優位性が見つかったら積極的に取りに行きたいところですね。
優位性があるところにシマあり、というスタンスで行きたいと思います。
それでは、今日も優位性を求めて。
シマ
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